『森さん、生きて帰って来いよ。』でした。
私は、覚悟を決めて、三重へ出かけました。
その日のお昼過ぎに三重の某市の駅に着き、
駅には、ぶっちょう面の社長が出迎えていました。
挨拶をすると『あんた、飯は?』と聞かれたので『まだです。』
と応えると、駅前の立ち食い蕎麦屋へ連れて行かれました。
以前来た時とは大違いです(笑)
以前は、いきなり高級料理屋だったのに・・・
当時のH氏の話では、あの後も、クラブで豪遊したとの事。
この差に社長の怒りの程が伺えました。
食事を終えて、現地に着くと、やはり最初に在庫のところに
連れて行かれて、『これをどうしてくれる?』と言われました。
私は,在庫の山を見せられて、一瞬、自分も軟禁されるのかと
思いました。(驚)
私が考えていた以上に、在庫は残っていたのです。
そこで私は、社長に言いました。
『ここまで売れていないとは、思いませんでした。だけど私に
言わせれば、社長も悪い。あなたも物を販売するのに、ただ
メーカーの営業だけにまかせっきりで売ろうなんて、虫が良
すぎます。これまで何をしていたんですか?』
と思わず、啖呵を切ってしまいました。(恐)
すると社長は少しむっとして
『ばか言え!俺もそんな虫のいいことを考えているわけじゃねえ。
これまでに、チラシや広告に300万円ほど使っているんや!
それでも、お宅の営業が能無しばかりやから、成果が挙がらな
いじゃないか!(怒)』とすごい剣幕です。
それを聞いて、私もちょっと、社長が気の毒になり、これは何と
かしなければいけないと思い、しばらく考えた後、
『社長、これまでのやり方を変えましょう。この商品を当社の
リピート商品と差し替えるように、会社と交渉します。
そして、社長の知り合いの人に、特約店として、卸して行き、
そこで手分けして捌いて行きますから、社長の交友関係のリスト
を下さい。』
それを聞いた社長は、『そんな事ができるの?だったら是非そうし
てくれ。それで在庫が捌ければ、文句は無い。』
これでひとまず、その場は収まりましたが、其の後も大変でした。
続く

